アンパンマン映画

「アンパンマン」の映画一覧

アンパンマンの映画の一覧です。歴代の劇場版です。動画配信付きです。子どもからお年寄りまでみんなが大好きなアニメ「それいけ!アンパンマン」は国民的な絵本です。

    

2020年代2010年代2000年代

2020年代

作品名と動画配信 あらすじ、見どころ
「それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント」

(2023年6月)

それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント

<予告編>
第34作。
【長さ】64分
【ゲスト声優】桐谷美玲、トレンディエンジェル
【監督】橋本敏一
【脚本】米村正二
【主題歌】「勇気の花がひらくとき」

ロボ彗星に住むロボリィはなんでも作れるロボットの女の子。 でもたった1つだけ作れない“大切なもの“があることを知り、それを見つけるためロボ彗星を飛び出してしまいます。

旅の途中、ロボリィと小鳥ロボット・コトはプレゼントの箱を拾い、落とし主を探すためにアンパンマンワールドへ。

そこでアンパンマンたちと出会い、一緒に楽しい時間を過ごす中で、ロボリィは胸が“ぽかぽか“することに気が付きます。 その頃、ばいきんまんはロボ彗星を〈バイキンロボ彗星〉にしようと最強メカ“ロボキング“で大暴れして!?

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「それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル」

(2022年6月)

予告編→

それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル
第33作。
【長さ】62分
【ゲスト声優】北川景子、ジャングルポケット
【監督】矢野博之
【脚本】葛原秀治

どんなものにも変身できる、かわいくて愉快なオバケたちの街・オバケタウンで開催される楽しいお祭り「バケールカーニバル」。 子どもたちは、遊園地のように華やかでワクワクするバケールカーニバルを心から楽しみます。

ところが、変身が苦手なオバケの男の子・ドロリンだけは楽しむことができず、ひとりぼっちに。 そんなドロリンはクリームパンダと出会い、ときにはぶつかり合いながらも絆を深めていきます。

彼らは世界一の変身パワーを秘めたマント〈まっくろマント〉を探しに“おぞましの森”へと向かいますが、 そこにばいきんまんが現れマントの力でバケールカーニバルをめちゃくちゃにしようと大暴れ! アンパンマンたちはばいきんまんから楽しいバケールカーニバルを守ることができるのでしょうか?

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「それいけ!アンパンマン ふわふわフワリーと雲の国」

(2021年6月)

予告編→

それいけ!アンパンマン ふわふわフワリーと雲の国
第32作。
【長さ】63分
【ゲスト声優】深田恭子、山崎弘也
【監督】川越淳
【脚本】藤田伸三
【主題歌】「たましいの歌」

新型コロナウイルスの影響で公開が1年延期になった。

今回の舞台は、すべてが雲でできている雲の国!お花や草木を元気にして、雨や虹を作り出す大切な「雲」。雲の国はその雲を作り、いろいろな町や星に配って旅をしています。

そこで生まれたひとりの雲のあかちゃんが、偶然にもばいきんまんたちと出会い、ドキンちゃんに“フワリ―”と名付けられます。元気に成長するフワリ―とドキンちゃんは絆を深めていきます。

一方、雲の国では、なぞの汚れで飛べなくなってしまうという大問題が発生!さらに、ばいきんまんが雲の国の王様になるために発明した“バイグモラ”が大暴走!雲の国も、アンパンマンワールドも黒い雲に覆われてしまい大ピンチに!

アンパンマンたちは雲の国を守ることができるのでしょうか?そして、フワリ―とドキンちゃんの友情はどうなってしまうのでしょうか。

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2010年代

作品名と動画配信 あらすじ、見どころ
「それいけ!アンパンマン きらめけ!アイスの国のバニラ姫」

(2019年6月)

予告編→

それいけ!アンパンマン ふわふわフワリーと雲の国
第31作。
【長さ】62分
【興行収入】6億66万円
【ゲスト声優】榮倉奈々、ANZEN漫才(みやぞん・あらぽん)
【監督】矢野博之
【脚本】米村正二
【主題歌】「ドレミファ アンパンマン」

やなせたかし生誕100周年記念作品。

みんなに届けるおいしいアイスを作っているアイスの国!ところがこの国のお姫様バニラ姫は上手にアイスを作ることができず、アイスの国を飛び出してしまいます。 そして、アンパンマンたちと出会い、アイス作りに本当に大切なものに気づいていきます。

そんな中、ばいきんまんは、アイスの国をバイキンアイスの国にしようと最強メカ“バイキンアイスロボ”を発明して大暴れ! はたして、アンパンマンとバニラ姫たちはアイスの国をばいきんまんから守ることができるのでしょうか?!

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「それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星」

(2018年6月)

予告編→

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それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星
第30作。
【長さ】60分
【興行収入】6億4900万円
【ゲスト声優】杏、アンジャッシュ
【監督】矢野博之
【脚本】金春智子
【主題歌】「アンパンマンのマーチ」「勇気りんりん」

アンパンマンワールドでは年に一度の星祭りの準備でみんな大忙し。

そんなある日、なんでも吸い込んでしまうばいきんまんのゴミ箱から突然飛び出してきたクルン。

クルンは自分がどこからやってきたのかわからないちょっと不思議な子です。

ある夜、黒い星がたくさん降ってきて、木や草が枯れてしまう大事件が起こります。

「もしかしたらいのちの星の故郷によくないことが起こっているのかもしれない。」と、アンパンマンたちはいのちの星の故郷をめざし、宇宙へ出発します。果たしてアンパンマンとクルンたちはいのちの星を救うことができるのでしょうか?

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「それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!」

(2017年7月)

予告編→

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それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!
第29作。
【長さ】62分
【興行収入】5億4000万円
【ゲスト声優】多部未華子、キャイ~ン
【監督】矢野博之
【脚本】米村正二
【主題歌】「太陽がキラキラ」

▲1回タップして、数秒待ってからもう1回タップすると再生スタート



宝探し一族のライオンの男の子、ブルブル。一人前になるために、お父さんから渡された一枚の宝の地図を持って冒険の旅に出ます。

強がっていても本当は怖がりなブルブル。アンパンマンたちは宝探しを一緒に手伝うことに。そこへ宝ものをよこどりしようとお宝ハンターに変装したばいきんまんたちがやってきて―。

果たして、アンパンマンたちと力を合わせて、ブルブルは宝ものを見つけることができるのでしょうか?

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「それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ」

(2016年7月)

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それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ
第28作。
【長さ】62分
【興行収入】5億5500万円
【ゲスト声優】波瑠、中川家
【監督】川越淳
【脚本】米村正二
【主題歌】「勇気のルンダ 2016」

▲1回タップして、数秒待ってからもう1回タップすると再生スタート



おもちゃの星のお姫様・ルンダは"みんなが自分のために何かをしてくれる事が当たり前"と思っているワガママなお姫様。

そんなルンダはやさしいロボット・ナンダといつも一緒。

ある日、ルンダは色んなものをおもちゃに変えられる大事なおもちゃスティックを落としてしまいます。

アンパンマンたちと一緒に、砂漠や海の中まで探しに行きますが、なかなか見つかりません。 そこへ、おもちゃスティックをねらってばいきんまんがやってきたから、さぁたいへん!
「それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ」

(2015年7月)

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それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ
第27作。
【長さ】46分
【興行収入】5億5500万円
【ゲスト声優】大島優子、ナイツ(塙宣之&土屋伸之)
【監督】矢野博之
【脚本】金春智子
【主題歌】「アンパンマン音頭'89」

同時上映は「リズムでうたおう! アンパンマン夏まつり」。

映画の舞台は、魔法のランプの世界。 クリームパンダちゃんとコキンちゃんが拾った不思議なランプから精霊ミージャがあらわれました。

3人はミージャの魔法でランプの中に入り込みますが、魔法の腕輪が壊れてしまって、もとの世界に戻れなくなってしまいました。

腕輪を直すために遠い魔法の泉を目指しますが、3人はケンカばかり・・・。

アンパンマンたちも3人を救うためにランプの世界へ向かいます。 しかし、そこへばいきんまんが魔法の力をねらってやってきて・・・!?
「それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い」

(2014年7月)

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それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い
第26作。
【長さ】48分
【興行収入】3億8000万円
【ゲスト声優】井上真央、岡田圭右(ますだおかだ)
【監督】川越淳
【脚本】米村正二
【主題歌】「りんごりんりん」

▲1回タップして、数秒待ってからもう1回タップすると再生スタート


同時上映は「たのしく てあそび ママになったコキンちゃん!?」。

映画の舞台は、りんごがたくさんなっている空に浮かぶ美しい島アップルランド。

そこには、かっこいいヒーローに憧れるりんごぼうや達がりんごを育てながら住んでいます。

ある日、アップルランドのりんごがなにものかに毒リンゴにされてしまいました。

大切なふるさとをもとどおりにするために、りんごぼうやは、どんな所でも育ち、 世界一大きなリンゴの実をつける“魔法の種”を探すことに。

リンゴバルーンへ飛び乗りアップルランドを後にします。

そんな中、大海原を飛行中に落雷で落っこちてしまったりんごぼうやを助けたのは、アンパンマンでした。

ジャムおじさんたちパン工場のみんなのおかげで、新鮮なりんごジュースを飲んで元気になったりんごぼうやは、再びアンパンマン達と一緒に“魔法の種”を探しはじめます。

そして途中、アンパンマンと一緒にりんごちゃんの心を込めたリンゴ作りを手伝ったり、 困った人を助けて「ありがとう」と言われると、心の中がぽかぽかすることを知るのです。

さて、アップルランドのりんごだけでなく、世界中のりんごを毒りんごに変えて、 世界を真っ暗闇にしてしまおうと企む黒マジョのマジョーラ。

再びリンゴ村もアップルランドもマジョーラに襲われてしまいます。

くじけそうになった時、困難にぶつかりながらも決して諦めずにみんなのために頑張るアンパンマンの勇気ある姿を見て、

りんごぼうやはかっこいいだけではない“真のヒーローとは何か”に気がつくのです。

大切な“ふるさと”を守るため、アンパンマンとりんごぼうや、そしてばいきんまん達も力を合わせて戦います。

みんなの願いは届くのでしょうかー。
「それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ」

(2013年7月)

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それいけ!アンパンマン とばせ!希望のハンカチ
第25作。
【長さ】45分
【興行収入】4億2,400万円
【ゲスト声優】本仮屋ユイカ、サンドウィッチマン(富澤たけし&伊達みきお)
【監督】矢野博之
【脚本】金春智子
【主題歌】「希望のハンカチ」

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同時上映は「みんなで てあそび アンパンマンといたずらオバケ」

25周年を記念して作られたアンパンマンの映画。雲の上に住んでいる小さな象の男の子、パオの話。

鼻から大きなハンカチを出して、いつも空をキレイにしている大きな象のザジズゼゾウ。小さなパオも頑張ってハンカチを出そうとしますが、どれだけ頑張っても小さな小さなハンカチしか出せません。「ハンカチなんか大っ嫌いだ!」パオは、ザジおじさんの元を飛び出してしまいます。
「それいけ!アンパンマンよみがえれ バナナ島」

(2012年7月)

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それいけ!アンパンマンよみがえれ バナナ島
第24作。
【長さ】47分
【興行収入】5億1000万円
【ゲスト声優】木村佳乃、バナナマン(設楽統&日村勇紀)
【監督】矢野博之
【脚本】金春智子
【主題歌】「バナナダンス」

同時上映は「リズムでてあそび アンパンマンとふしぎなパラソル」

おいしいバナナがいつもあふれている南の国、バナナ島。

ちょっとワガママだけど、元気いっぱいの女王・バンナと、スッテンやコロリンたちたくさんのバナナマンが住んでいます。

島の一大イベント”バナナ祭り”に招待されたアンパンマンたちが訪れると、島は雲に覆われ、寒さのためにバナナが全部枯れてしまっていました。

変わり果てたバナナ島をすくおうと、アンパンマンたちはバナナ山に向かいますが、意地っぱりなバンナは、アンパンマンに助けてもらうことが面白くありません。

しかし、寒さの元凶の手強さに、想像以上のバナナ島の大ピンチだと気づかされたバンナは、アンパンマンに”勇気”と”元気”をもらい、力を合わせることを決意します。

アンパンマンとバンナは、あきらめずにバナナ島をよみがえらせることができるのでしょうか。
「それいけ!アンパンマン すくえ!ココリンと奇跡の星」

(2011年7月)

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それいけ!アンパンマン すくえ!ココリンと奇跡の星
第23作。
【長さ】45分
【興行収入】3億2000万円
【ゲスト声優】松雪泰子
【監督】矢野博之
【脚本】島田満
【主題歌】「生きてるパンをつくろう」

同時上映は「うたって てあそび! アンパンマンともりのたから」

とおい宇宙のヘンテ星から星の危機をすくう為、アンパンマンワールドへ助けを求めに来たココリン。

今まで食事といえばカプセルだけで”食べる喜び”を知らなかったココリンはジャムおじさんの作ったパンを食べて、そのおいしさにびっくり!!

「パン作りをならい、ヘンテ星の危機をすくえば人気者になれる!」そう思って張り切るココリン。

ですが、みんなのいう「まごころ こめて・・・」という意味がわかりません。

なげだしそうになったココリンのところへ悪だくみを考えたばいきんまんたちが現れて・・・。

はたしてココリンはヘンテ星の危機をすくうことができるのでしょうか?
「それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌」

(2010年7月)

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それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌
第22作。
【長さ】50分
【興行収入】2億3000万円
【ゲスト声優】中谷美紀
【監督】矢野博之
【脚本】金春智子
【主題歌】「分からないカーナ」

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同時上映は「はしれ!わくわく アンパンマングランプリ」。ゲスト声優はさくらまや。

嵐に飛ばされた一羽のヒナ鳥。それを受け止めたのは、谷底の氷に足を固められている闇の女王ブラックノーズでした。

ヒナ鳥は、ブラックノーズの魔法で人間の女の子・カーナとなって成長します。

ある時、カーナはブラックノーズに「外の世界の連中に、歌やダンスやおいしい食べ物を楽しむ事は間違った幸せだと教えるのだ」と『暗闇の笛』を渡され、「はい、お母様」と飛び立ちました。

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2000年代

作品名と動画配信 あらすじ、見どころ
「それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星」

(2009年7月)

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それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星
第21作。
【長さ】50分
【興行収入】1億8000万円
【ゲスト声優】スザンヌ、マーガリン(スザンヌの妹)、キャサリン(スザンヌの母)
【監督】川越淳
【脚本】藤田伸三
【主題歌】「ふたつの光~キララとキラリ~」

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同時上映は「ばいきんまんvsバイキンマン!?」。ゲスト声優は新山千春。

流れ星をふらすことが大好きでおてんばなキララと心やさしく星を見守るキラリはふたごの星の妖精。

ある日ケンカした二人は、はずみで地上に落下してしまいます。キララは湖のほとりに落ちたところをアンパンマンに助けられます。

その頃ヒヤリ城ではドクターヒヤリがロボットのだだんだんに心を与えてもっと強くする実験をしていました。そこへ謎の光が落下し、ジャイアントだだんだんをあやつる黒い星の子ギラリがあらわれます。

一方、キララとキラリがいなくなった星空では、世界のすべてをほろぼす力をもつデビルスターが強大化し、まわりの星を攻撃しはじめました。
「それいけ!アンパンマン 妖精リンリンのひみつ」

(2008年7月)

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それいけ!アンパンマン 妖精リンリンのひみつ
第20作。
【長さ】50分
【興行収入】2億7000万円
【ゲスト声優】土屋アンナ
【監督】永丘昭典
【脚本】米村正二
【主題歌】「勇気の花がひらくとき」

同時上映は「それいけ!ヒヤ・ヒヤ・ヒヤリコとばぶ・ばぶ・ばいきんまん」。ゲスト声優は柳原可奈子。

勇気の花を守る妖精リンリンちゃんのお話。

20作目のテーマは「勇気ってなんだろう?」。勇気の花の妖精リンリンとアンパンマンが、壮大な冒険をくりひろげます。

アンパンマンの強さのひみつは、顔を焼くときに入れる勇気の花のジュース。それを知ったばいきんまんは、たったひとりで勇気の花を守っている妖精リンリンをだまし、リンリンが街に行っているあいだに勇気の花の台地をめちゃめちゃにしてしまいます。
「それいけ!アンパンマン シャボン玉のプルン」

(2007年7月)

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それいけ!アンパンマン シャボン玉のプルン
第19作。
【長さ】50分
【ゲスト声優】水野真紀
【監督】矢野博之
【脚本】金春智子
【主題歌】「シャボン玉のダンス」「アンパンマンたいそう」 <シャボン玉のダンス>

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同時上映は「ホラーマンとホラ ホラコ」。ゲスト声優は榎本加奈子。

主人公は、シャボン玉城に住むシャボン玉のプルンちゃん。 シャボン玉姫といっしょに町のシャボン玉ショーに出ているプルンの悩みは、他のシャボン玉ガールズのような大きなシャボン玉を作れないこと。

くやしさのあまりステージをさぼってしまいます。

そんなある日、クリームパンダといっしょに森の谷底に落っこちてしまったプルンは、たくさんあぶない目にあったあと、アンパンマンに助けられてシャボン玉城に帰ります。

ところがお城は、ばいきんまんが発明した気味の悪いシャボン玉に支配されていました。

みんなを助けられるのは、ちっちゃくても不思議なパワーをもつプルンのシャボン玉しかありません。
「それいけ!アンパンマンいのちの星のドーリィ」

(2006年7月)

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それいけ!アンパンマンいのちの星のドーリィ
第18作。
【長さ】70分
【ゲスト声優】安達祐実
【監督】矢野博之
【脚本】金春智子
【主題歌】「ドーリィのいのち」

▲1回タップして、数秒待ってからもう1回タップすると再生スタート



同時上映は「コキンちゃんとあおいなみだ」。ゲスト声優は乙葉。

ある日パトロール中のアンパンマンは、海の上に漂っていた人形のドーリィを見つけます。

その夜、いのちの星からアンパンマンと同じように命をもらったドーリィは、大喜びで街に出ました。しかしドーリィの勝手気ままな行動は、まわりのみんなを困らせてしまいます。

そんなとき、ばいきんまんの作ったスーパーカビダンダンが街にあらわれました。アンパンマンがかびだらけになって、その体からいのちの星が消えてしまします。それを見たドーリィは・・・。
「それいけ!アンパンマン ハピーの大冒険」

(2005年7月)

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第17作。
【長さ】70分

同時上映は「くろゆき姫とモテモテばいきんまん」
「それいけ!アンパンマン 夢猫の国のニャニイ」

(2004年7月)

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第16作。
【長さ】51分

同時上映は「つきことしらたま~ときめきダンシング~」
「それいけ!アンパンマン ルビーの願い」

(2003年7月)

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第15作。
【長さ】51分

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【プレミアムシート】絵本作家・やなせたかし 映画「アンパンマン」

2012年7月26日、産経新聞

24作目が公開中

生ある限りやれることはやる

茶目っ気たっぷりに切り出した。「“最後のインタビュー”だよ。間に合ってよかったね」。93歳。その言葉とは裏腹に、階段を下りてきた足取りは軽い。

原作を基にした24作目の映画「それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島」が公開中だ。テーマは「復興」。天候異変でバナナが枯れた島をよみがえらせようとアンパンマンたちが奮闘する。「バナナは僕も毎日食べるが、デパートへ買いにいくと夕方に売り切れちゃう。そんな人気の食べ物でやろうと」

24作目の映画「それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島」は、ばいきんまんも島のために活躍。そこに思いがある。「一大事に敵も味方もない。地球が危ない今、助け合うしかないのに戦争で殺し合うのは実に愚劣」と語気を強める。

自身の戦争体験が、アンパンマン誕生に影響している。1941年(昭和16年)に徴兵され、中国へ出征。食糧がなく、タンポポも食べた。最もつらいのは飢えと痛感した。

「本当の正義の味方は、飢える子供にパンを分け与える人。そんなヒーローを作りたかった」。自身も毎朝パン食。「おいしく手軽だから約30年ずっと。最近は昼もパン。アンパンは糖尿病になってから食べられないけど」と笑う。

アンパンマンが自らの顔をちぎって、弱者に与えるのは「傷つくことなく、正義を行うことはできない」という理念から。1973年(昭和48年)に児童向け絵本として発表。“顔をちぎる”ということに評論家から酷評されたが、幼稚園では児童が奪い合って読み、図書館貸出率が1位に。

90歳を超え、引退を考えたことも。東日本大震災直後、心筋梗塞と肺炎、腸閉塞を同時に起こして入院。「でも、生きた。目も耳も悪いし、体は傷んでいるけど。生きている間に、やれることはやると決めた」

仙台の少女から手紙が来た。「地震も怖くない。アンパンマンが助けに来てくれるから」-。子供の心に実在する。「幼い俺が信じていたサンタクロースと同じ」と責任を感じた。

戦後の引き揚げ途中、広島県を通り、何もないさまに愕然とした。「100年、草も木も生えないと言われたけど復興したよね。(震災から)神戸もね。俺は、今度もできると信じている」

先日、日本漫画家協会の理事長を辞任。すべての選考委員も降りた。「目を悪くして、全作品を読めないから」。幅広いジャンルの話題作や注目作、新聞は6紙に目を通してきた彼の、責任感の表れだった。

作詞家としても知られる。「アンパンマンのマーチ」は迷う人々へのメッセージだ。「なんのために生まれ、何をして生きるか。分からない人が結構いる。俺もそうだった」。紆余(うよ)曲折の上、たどり着いた道。その道でも当初は迷った。

「儲けを追っちゃダメ。良い物を作れば、利益は上がる。俺は60歳を過ぎてやっと気付いた。異性も、本人がいいヤツなら、追わなくても向こうから寄ってくる(笑)」

朝は必ず体操をする。食事にも気を使い、特製スープを毎日飲む。80歳の時に帯状疱疹を患い、顔にシミができたが、すぐに消え、医師を驚かせた。「細胞が元気みたいで。もう天命が尽きそうだけど、奇跡が起きるいちるの望みもあるよ」

2013年の劇場版25周年のアイデアを練る。次作のテーマは「希望」。子供に、大人に、夢を与える仕事はまだまだ続いていく。

【プロフィール】やなせたかし

1919年(大正8年)、高知県出身の93歳。本名、柳瀬嵩。東京高等工芸学校(現・千葉大学)卒業後、高知新聞、三越宣伝部デザイナーを経て、絵本作家、漫画家、作詞家として幅広く活躍。1973年(昭和48年)「キンダーおはなしえほん」に「あんぱんまん」を掲載。1988年(昭和63年)、「それいけ!アンパンマン」のテレビ放送開始。1989年(平成元年)、シリーズ初の劇場版が公開された。2003年(平成15年)までの30年間、月刊誌「詩とメルヘン」の編集長を務め、2007年(平成19年)から「詩とファンタジー」を責任編集。2009年(平成21年)には「それいけ!アンパンマン」が世界で最もキャラクターが多いアニメシリーズとして世界ギネス記録に認定された(当時1768体、現在も増加中)。



映画「それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い」

2014年7月4日、産経新聞

戸田恵子「いつも以上に胸キュン」

ふるさとの再建をテーマにしたアニメ「それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い」が2014年7月5日、全国公開される。2013年10月に亡くなったやなせたかしさんの最後の絵本を基にしており、アンパンマンの声を担当する戸田恵子(56)は「原点回帰の作品。いつも以上に胸がキュンとします」と話している。

アンパンマンの映画は26作目。東日本大震災をきっかけに始まった復興3部作のフィナーレを飾る作品だ。舞台は、おいしいリンゴがたくさん収穫されるアップルランド。そんな理想郷はある日、毒リンゴによって汚染されてしまう。りんごぼうや(声・井上真央)は、アップルランドの再建のために世界一のリンゴの実をつける“魔法のたね”を探す旅に出て、アンパンマンと出会う。

アンパンマンが本当の強さとはどういうものか、りんごぼうやにていねいに教えるシーンがある。戸田は「弱っている人、困っている人を助けることに喜びを感じる、それこそがアンパンマンの強さです。アンパンマンの世界観、やなせ先生の世界観を改めて教えてくれる作品です」と話す。

アンパンマンの声をライフワークと位置づける戸田だが、やなせさんが亡くなった後は大きな喪失感を味わい、「道しるべを失ったと感じた」という。心に穴が開いたような日々を過ごしていたある日、仙台にあるアンパンマンこどもミュージアムを訪れ、考えが変わった。「子供たちは大人の事情なんて関係なく、アンパンマンの着ぐるみと無心に遊んでいました。アンパンマンは誰かのものではなく、子供たちみんなのものなんですね」

ずっとアンパンマンの声を担当してきて、「すてきだな」と感じることがある。例えば、お金の話が一切出てこない点。「今回のお話も、いいリンゴを作ろう、ふるさとを再建しようという純粋な動機から始まっています。利益だとか損得だとか、生々しい話はありません」。アンパンマンのあんこには「勇気の花のジュース」が練り込んであるなど細かな設定があり、なかなか奥深い。食パンマンやカレーパンマンは物を食べるシーンがあるが、「アンパンマンは決して食べません。『おいしかった』というせりふは一度もありません。唯一無二の不思議な存在なんです」。

26年続いているテレビ収録は、毎週月曜日の午前中。「私を含め、声優チームにだってうれしいこともあれば悲しいこともあります。そんな中、体調を管理しながらよくやってきたなと思います」と笑う。

アンパンマンに夢中になった子供たちは、いずれ“卒業”してゆく。

「大人になったとき、何かが残っていてストンと腑に落ちる。そういう物語ではないでしょうか」



「元気老人」(31年目のアンパンマン教えて!やなせさん)/高知

2004年1月1日、朝日新聞

2004年が明けました。見送った年の話で恐縮ですが、2003年はアンパンマン誕生から30年、作者のやなせたかしさん(84)が漫画家の筆をとってちょうど50年の節目の年でした。ということは2004年はアンパンマン誕生から31年目。ちょっと半端な年と思われるかもしれませんが、見方を変えれば新たな一歩の年でもあります。アンパンマンは国民的アイドルです。絵本は500作、テレビアニメの放映回数は700回をそれぞれ超えました。今も現役でペンを執り、2003年末にはCDデビューまでした「元気老人」のやなせさんに、新たな一歩をうかがいました。

活力の秘訣は? 「恥をかく」恐れず

--2004年は85の春。やなせさんは、どんな年にしたいですか?

これからがスタート。これまでは準備運動ですよ。ハッハッハ。まあ、そのうち死ぬから、それまでは何でもやるぞという気持ちです。31年前、絵本が出た当初は編集者からの評判が悪くてね。でも、水面下で子どもたちが支持してくれて、今があるわけだからね。

僕には、ぼけない秘訣(ひけつ)が3つありましてね。「詩を書く、絵を描く、恥をかく」。今それを全部やっています。

--「恥をかく」ですか?

このごろは、人前で歌ってもいるんです。2003年末に84歳で「ノスタル爺(じい)さん」という曲でCDデビューしました。2002年末、県から地方自治の功労賞をいただいたときに橋本知事の前でも歌ったし、母校の高知県南国市の後免野田小の子どもたちにも歌った。2004年1月24日には、安芸市でコンサートも開く予定です。

僕は小学校の時からすごく歌が下手でしてね。人前で歌うのは恥ずかしいことですが、それを恐れずやって、恥をかくことで活力が生まれます。

歌詞を間違っても、音がはずれても、聴いている人の反応が面白いじゃないですか。私の歌を聴いてみんな笑っていますけど……。

生き方は? つらいを面白いに

--やなせさんの生き方に勇気づけられる人もたくさんいるのでは?

遅咲きでも何とかなるという意味ではそうかもしれないね。だけど僕はもう全然元気じゃない。死にかけてますよ。うちのスタッフには、しょっちゅう「もうすぐ死ぬから」と言っているし、最近は墓の心配もしたりね。ハッハッハ。

今、糖尿病で毎月一度、大学病院に通っています。脾臓(ひぞう)と胆嚢(たんのう)は切ってもうないし、心臓の手術も経験した。白内障と緑内障で、眼科にも通っているし、耳も悪い。

でも、「悪い」って言ってばかりじゃしょうがない。なるべく「悪い」とか「つらい」を「面白い」に変えるんですよ。

「今度はこの病気か。ようし、どんな病気か調べてみよう」とか、糖尿病の本を読んで「『インスリン』ってこんなものなのね。なるほどなるほど」とかいう風に。

通院も「この病院の管理は、なかなか行き届いているなあ」と、視点を変えてみる。すると、病気の研究や病院にいくことも面白いんですよ。

医者に行くたび、尋ねるんです。「先生、いつ死ぬでしょうか」って。すると、いつも「まだ、死にません」と言われます。そのたびに看護婦さんも笑っていますよ。

これからは? 未知の国へ

--アンパンマンのこれからは?

それは僕にも、アンパンマンにもわからない。アンパンマンは未知の国に向かって飛んでいく、とでも言っておきましょうか。将来のことはわからない。僕もアンパンマンも今日を生きるだけですよ。

--アンパンマンのキャラクターは今、いくつあるんですか?

もうわかりませんが、全部で2200ぐらい。

--高知県にもキャラクターが増殖中ですね

土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線キャラ、高知地方法務局の「人KENまもる君」、須崎名物鍋焼きラーメンの「なべラーマン」、歯の健康啓発の「ハハハ3きょうだい」、南海地震防災キャラ「つなみまん」……。

これまで、ちょっとやりすぎました。そろそろセーブしなくちゃね。頼む方は「高知県だから」って初めからただだと思って頼んでくることが多い。僕自身はいいんだけど、これで仕事をしている人の邪魔をすることになるからね。そこが困っちゃうんだな。

--1つのキャラクターを考える時間は?

2分ぐらい。思いついたらパッと描く。反射神経ですよ。要するにね、僕はなまけものだから、早くやって、早く休みたいんだな。

愛すべき貧乏県、わが高知県のみなさんへ

要するに、我々は寝ますね。

寝て、空っぽになりますね。

そうして朝起きますね。

そっからまた人生が始まるの。

一日という人生が。

また新しい何かが始まるんですよ。

新年おめでとうございます。

(やなせさんからのメッセージ)

仕事場探検すると 7つの鍵持って部屋から部屋へ

やなせさんの住居兼仕事場を東京都新宿区に訪ねた。アンパンマンの「本籍地」とも言えるこの建物は、住宅街の中にあり、鉄筋コンクリート6階建て。築約30年で、外観は何の変哲もない。だが、やなせさんは日ごろから7つの鍵を持ち歩き、目的によって部屋から部屋へと渡り歩く。「ばいきんまんの部屋」「カレーパンマンの部屋」といったキャラクターの名が部屋には付いている。いっしょに探検した。

人気の秘密、わからない 漫画家・はらたいらさん(60)=土佐山田町出身

実は、アンパンマンを絵本でも、テレビでも見たことがないんですよ。本当のところ、人気の秘密を教えて欲しい。

やなせさんとは、漫画の審査会などで、ご一緒しますが、高知県の漫画家同士は意外と交流がない。土佐人はみんな「おれが一番」と思っているからかもしれませんね。

今も、自分の指先を使って描いていらっしゃるのは、なかなかまねできないことです。2004年もいい作品が生まれてくるでしょう。

子に安心してみせられる テレビキャスター・福留功男さん(61)=香北町出身

16年前から日本テレビで放送が始まったテレビアニメのアンパンマン。私は当時、その局のアナウンサーでした。夕方の放送で、もっと多くの人が見られる時間帯に放映すればいいのにと思っていました。

アンパンマンのファンの中心は、小学生前の子どもたちでしょう。最も感情が芽生える時期の子どもたちに、安心してみせられる数少ないアニメです。私も自分の子どもによく見せていました。

同じ香北町出身として、やなせさんをおやじのように尊敬しています。

やなせさんの軌跡
西暦 年齢 出来事
1919年 0歳 高知県香北町に生まれる
1936年 17歳 東京高等工芸学校(現千葉大)図案科入学
1939年 20歳 卒業、田辺製薬宣伝部に勤務
1942年 23歳 中国へ出征
1946年 27歳 敗戦で帰国、高知新聞社勤務
1947年 28歳 三越宣伝部に勤務
1953年 34歳 三越退社、漫画家になる
1972年 53歳 「詩とメルヘン」創刊編集長に
1973年 54歳 初代アンパンマンが絵本に
1980年 61歳 絵本アンパンマン大ヒット
1988年 69歳 テレビアニメ放送開始
1996年 77歳 香北町立やなせたかし記念館(アンパンマンミュージアム)開館
1998年 79歳 香北町立詩とメルヘン絵本館開館
2003年 84歳 アンパンマン絵本創刊30周年


アンパンマン 強さと優しさ 両方大事

2014年7月9日、読売新聞

子どもからお年寄りまでみんなが大好きなアンパンマン。生みの親のやなせたかしさんが2013年秋に亡くなったのは日本中のファンにとって大変、残念なことでした。でも、「やなせイズム」を継承した作り手たちが、これからもこの国民的キャラクターを守り、育てていってくれるはず。

やなせさん最後の原作となった絵本を基に製作した新作アニメ映画「それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い」が目下、全国で公開中です。吹き替えを担当した方やプロデューサーに改めてアンパンマンへの思いを聞きました。

映画で「りんごぼうや」役を務めたのが女優の井上真央さん(27)。声優に初挑戦した作品がアンパンマンだったことに運命を感じている。「3歳くらいのころからテレビアニメを夢中になって見ていました。カレーパンマン、カバオくんも好きですけど、やっぱり一番はアンパンマンです。顔の一部を皆に食べさせてしまう。つまり、自分を犠牲にして人を助ける、弱々しいヒーロー像が魅力です」

初めての声優に、「今まで味わったことのない緊張感、高揚感を味わった」と正直に振り返る。ただ、映画を実際に鑑賞した記者からすると、真央ちゃんの声の演技、初めてとは思えないほどの完成度を示していたが……。

「将来、結婚して子どもができたら、(声優で出たことを)自慢しようと思います」と笑顔で語る姿が印象的だった。

一方で、アンパンマンの声を一貫して担当してきたのが女優の戸田恵子さん(56)だ。晩年の10年ほどは入退院を繰り返し、足も不自由、目も見えづらくなっていた「やなせ先生」が、「いつもベストを尽くされようとしていた姿が目に焼き付いている」という。

アンパンマンが食べ物を決して口に入れないキャラクターであることに改めて深い意味を感じている。「いつも立っていて、みんなの様子をにこにこ笑って見守っている。見返りを一切求めずに誰かのために全力を出し切ることこそが喜びなんですね、アンパンマンにとって……。大好きです」

新作映画については、井上さんが声を担当したりんごぼうやに向かって、アンパンマンがゆっくりした口調で言い聞かせるシーンが印象に残ったという。「真の正義は、強さだけじゃなくて、優しさも必要。両方がそろっていることの大切さをあえてゆっくりと聞かせているんです。映画館のお客様にも伝わるメッセージなのでは」

確かに。記者も映画を見ている時に、押しつけがましくなく、とにかく大切なことだからじっくり聞かせたいというやなせさんのメッセージを感じさせられた。

さて、ファンにとって気になるのは、やなせさん亡き後の展望だ。長年、アニメや映画の製作に携わってきた久保雄輔プロデューサーが力強く答えてくれた。「『やなせ先生だったらどうするかな』といつも考えながら、答えを探していきたい。つまり、やなせイズムを継承して今後も映画作品などは製作していくということ。アンパンマンは今までと変わらずに飛び続けますので、ファンの皆さんも楽しみにしていてくださいね」

新作映画の中から好きなセリフを取材した皆さんに選んでもらいました。

井上さん

「カッコ悪くたって……泥だらけだって誰かを助けるために頑張るのが、本当のヒーローなんだ!」(りんごぼうや)

戸田さん

「誰かを助けると、胸がポカポカして温かくなるんだ」(アンパンマン)

久保プロデューサー

「ただいま~! と言って、元気に帰る場所も、ふるさとだと思いますよ」(みみせんせい)

関連年表
西暦 出来事
1919年 原作者・やなせたかしさんが2月6日に生まれる
1969年 「PHP」に連載童話「十二の真珠」を連載。その一話が「アンパンマン」だった
1973年 「キンダーおはなしえほん」(フレーベル館)に「あんぱんまん」を掲載
1988年 日本テレビ系列のアニメ「それいけ!アンパンマン」が放送開始
1989年 映画第1作「それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙」が公開。以降、シリーズ化し、毎年公開される
1990年 「アンパンマン」で日本漫画協会大賞を受賞
2009年 「それいけ!アンパンマン」が単独のアニメーションシリーズでのキャラクター数でギネス世界記録に認定される
2013年 原作者・やなせたかしさんが10月13日に他界する

【映画「それいけ!アンパンマン りんごぼうやとみんなの願い」】

かっこいいヒーローに憧れるりんごぼうやの古里「アップルランド」のりんごが、ある日突然、黒マジョのマジョーラによって毒りんごにされてしまう。大切な古里を元通りにするために“魔法の種”を探すりんごぼうや。アンパンマンとその仲間たちも力を合わせて頑張ります。同時上映される「たのしく てあそび ママになったコキンちゃん!?」は映画に合わせて手拍子したり、踊ったり、一緒に楽しめるよ。

アンパンマン 10のあれこれ

みんな、いくつ知(し)っているかな?

〈1〉アンパンマンは「命(いのち)の星(ほし)」がジャムおじさんの工場(こうじょう)に落(お)ち、誕生(たんじょう)した。ジャムおじさんの窯(かま)から出(で)てきた時(とき)、自(みずか)ら「ぼく、アンパンマンでちゅ」と名乗(なの)った

〈2〉アンパンマンの頭(あたま)の中(なか)のあんこ、実(じつ)は「つぶあん」です

〈3〉アンパンマンは生(う)まれた時からマントを着(き)ている。破(やぶ)れると、バタコさんが縫(ぬ)ってくれる

〈4〉アンパンマン号(ごう)はジャムおじさんが、パン工場のみんなにクリスマスプレゼントとして作(つく)った

〈5〉ばいきんまんの背中(せなか)には小(ちい)さな羽(はね)がついていて、頑張(がんば)れば少(すこ)しだけ飛 (と)べる

〈6〉アンパンマンは食事(しょくじ)をしない→「あんこ」がエネルギー源(げん)だから

〈7〉しょくぱんまんは普段(ふだん)、学校(がっこう)に給食(きゅうしょく)のパンを届(とど)けている

〈8〉ばいきんまんは、アンパンマンの誕生(たんじょう)とほぼ同時刻(どうじこく)に卵(たまご)から生(う)まれた

〈9〉アンパンマンワールドではお金(かね)はまったく必要(ひつよう)ありません

〈10〉アンパンマンの汚(よご)れた顔(かお)は、新(あたら)しい顔に変(か)わった時に、消(き)えてなくなってしまう。

小(ちい)さな読者(どくしゃ)の皆(みな)さんへ

何(なに)かの問題(もんだい)で困(こま)っていて、おなかをすかせている人(ひと)に自分(じぶん)の顔(かお)を食(た)べさせるアンパンマン。顔の一部(いちぶ)をちぎってしまえば、自分の力(ちから)が弱(よわ)くなってしまうのに、困っている人を決(けっ)して見捨(みす)てない。映画(えいが)を見(み)ていると、そんな優(やさ)しさと勇敢(ゆうかん)さに心(こころ)を動(うご)かされます。

顔を食べさせるなんて、残酷(ざんこく)なのではないか? 昔(むかし)から批判(ひはん)する人はいました。でも、ちょっと待(ま)ってください。記者はいつも「捨身飼虎(しゃしんしこ)」という仏教(ぶっきょう)の有名(ゆうめい)な物語(ものがたり)をアンパンマンの姿(すがた)と重(かさ)ね合(あ)わせています。

餓死(がし)しかけた7匹(ひき)の子虎(ことら)と母虎(はは)を救(すく)うために、釈尊(しゃくそん)(=仏陀(ぶっだ))の前世(ぜんせ)とされるサッタ王子(おうじ)が我(わ)が身(み)を投(な)げ出(だ)してその肉(にく)を虎たちに与(あた)えた--自己犠牲(じこぎせい)の尊(とうと)さを今(いま)も教(おし)えてくれます。

「三宝絵(さんぽうえ)」や「今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)」といった日本(にほん)の古(ふる)い説話集(せつわしゅう)に登場(とうじょう)する「捨身飼虎」のお話(はなし)、1919年(ねん)生(う)まれのやなせさんも当然(とうぜん)、ご存(ぞん)じだったはず。アンパンマンを仏教の視点(してん)で見ると面白(おもしろ)い世界(せかい)が広(ひろ)がります。

アンパンマンを仏陀とするなら、仏陀をねたんで、ことごとく敵対(てきたい)する提婆達多(だいばだった)はもしかしたらばいきんまん? そして、2009年にギネスブックに1768体も認定(にんてい)されたほど多(おお)く登場(とうじょう)するキャラクターは、仏陀の弟子(でし)たちなのかもしれない……。

仏教が重(おも)んじるのは、自分だけが得(とく)したいというわがままな気持(きも)ちを捨(す)てて、他者(たしゃ)のために尽(つ)くす「利他の精神(りたせいしん)」です。今(いま)はまだ難(むずか)しいかもしれませんが、「今昔物語集」をよく読(よ)めば、アンパンマンと同(おな)じくらい面白(おもしろ)い話(はなし)もたくさん登場(とうじょう)するので、いつか読んでみてくださいね。



元日第2部 長寿アニメ節目の年

2019年1月1日、読売新聞

2019読売新聞 テレビ・ラジオ

国民的人気を誇る長寿アニメが2019年、相次いで節目を迎える。放送開始から、フジテレビ系「サザエさん」は50年、「ドラえもん」(テレビ朝日系)は40年。30周年を迎えた「それいけ!アンパンマン」(日本テレビ系)も好調だ。世代を超えて愛される理由を探ると、家族で楽しめる安心感に加え、新たな挑戦や工夫があった。

放送開始から50年 昭和の薫り 大切に

サザエさん フジテレビ系で日曜午後6時半。初回は1969年10月5日放送。

時代背景 柔軟に

サザエは歯をむき出して怒り、フネはハサミを手に波平を追いかける--。

放送の開始当初は、そんなドタバタ劇の様相が強いアニメだった。「最初は『トムとジェリー』を目指していたんです」。アニメ制作会社「エイケン」の田中洋一統括部長は、ネコとネズミのコンビを描いた米国アニメがモデルだったと明かす。

原作漫画は1946年に始まり、1974年まで新聞に連載された。1969年にスタートしたアニメは新聞読者からの抗議もあって、1970年代以降は表情も柔らかくなり、一家の何げない日常を切り取る今の作風に変わった。

国民的アニメだけに、視聴者は変化に敏感だ。一家が囲むちゃぶ台が象徴するように、昭和の薫りを大切にしている。

「家具型のテレビも液晶にしてしまうと、お茶の間の温かみがなくなってしまう」。田中は作画へのこだわりについて語る。一方、近年は携帯電話が登場した放送回が話題となり、カツオがパーカ姿など現代風の服装で登場することも多い。時代背景も柔軟に考慮している点について、フジの渡辺恒也プロデューサーは「視聴者に違和感なく楽しんでもらうための変化は、常に模索したい」と強調する。

「変えてもよいもの、変わらない方がよいものを見極めて次の50年につなげたい」。渡辺は今後の展開を見据えて、そう語る。さらに国民に愛されるアニメを目指して、作り手の試行錯誤は続く。

放送開始から40年 「少し不思議」な日常

ドラえもん テレビ朝日系で金曜午後7時。初回は1979年4月2日放送。

世代間共通言語

「ドラえもん」は、未来からやって来たネコ型ロボットが様々なひみつ道具を使って、気弱で怠け者の小学生、野比のび太を助けるストーリー。友人のジャイアン、スネ夫、しずかと合わせた5人の日常を軸に、「少し不思議」な世界観を大切にしているという。原作者の藤子・F・不二雄が『SF』をそう表現している。

「5人はひみつ道具の力で様々な世界や時代へ行ったり、不思議な事象に遭ったりしますが、冒険の後は日常に戻る。あくまで日常が出発点であり、ギャグから科学的な話まで振れ幅が大きい物語が長く愛されてきた理由だと思います」。テレ朝の白倉由紀子プロデューサーがそう解説する。

原作の雰囲気を守りつつ、これまで複数回、キャラクターの表情や頭身など設定画を改めてきた。2017年夏にも、キャラクターの造形や、のび太の部屋といった背景美術にも細かな変更が施され、表情や動きも、よりリアルで感情豊かになったという。

作画だけではなく、「ぞうとおじさん」といった過去に放送された有名な原作もののリメイクに取り組むほか、現代のトレンドも参考にしたアニメオリジナルのエピソードも定期的に発表している。そうした試みには、制作陣のこんな思いが反映されている。

「異なる世代の共通言語になるほど『ドラえもん』は身近な存在です。今後も家族で会話を楽しんだり、子供が行動を起こしたりするきっかけになってくれればうれしい」

放送開始から30年 変わらない安心感

それいけ!アンパンマン 日本テレビでは金曜午前10時55分。初回は1988年10月3日放送。

キャラは2300超

「まったく期待されていなかった」。放送開始時のことを、30年間監督を務める永丘昭典とアンパンマンの声の戸田恵子は口をそろえ、そう振り返る。当時は月曜午後5時からの放送。「視聴率の低い夕方は再放送の枠で、新作アニメはあり得なかった。逆に言えば、そこでしか放送してもらえなかったんです」と永丘。

大人の認知度は低かったが、やなせたかしの原作絵本は子供たちから絶大な支持を受けていた。いざ、放送が始まると爆発的な人気を得て、すぐに全国放送されるようになっていく。

永丘は「何も変わらないアニメ」とも評する。主な視聴層は当初の小学校低学年から未就学児になったが、物語の展開や絵をシンプルにしただけ。はやりのものは取り入れない。「時代に合わせて変えることもできるけど、変わらないことで安心感が生まれるんです」

一方、キャラクターは増え続けている。新たなキャラクターの設定を考えてストーリーを練っていくことが多いため、その数は2300以上に膨らんでいる。

優しく、人を喜ばせることが大好きなアンパンマンについて、戸田は「やなせ先生の分身」と説く。東日本大震災発生後、「僕は力がないから瓦礫(がれき)は持ち上げられないが、他にやれることをやろう」と話していた姿が忘れられないと、戸田は振り返り、「自己犠牲の精神を貫き、弱い立場の人に希望を与えてくれるアンパンマンをリスペクトしているし、そこに関われていることがうれしい」と語る。